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【禁聞】臓器摘出した「遺体」 医者は生きていたと証言

2014年08月13日

【新唐人2014年8月13日】アメリカの「ニューヨーク・ポスト」は、イーサン・ガットマン氏の新書「大虐殺」を引用し、中共が長年、法輪功学習者などから臓器狩りを行っていたことを報道しました。その一方で大陸メディアは、臓器売買の闇ルートを暴露しています。これについて、当局は中国人をだますために虚像を作り上げたという意見があれば、軍の元ナンバー2の徐才厚と前政治局常務委員の周永康が犯した臓器狩りの罪を発表する前に、庶民の反応を見るためだとの指摘もあります。

 

8月9日、「ニューヨーク・ポスト」は、「中共は長年、臓器狩りを行っている」という記事を掲載し、新疆ウイグル自治区の病院に勤めていた外科医・エニウェル・トフティ(Enver・Tohti)医師の話を掲載しました。

 

1995年6月、トフティ医師は上司から、屋外での手術を命じられ、処刑場に連れていかれました。そして指示どおり、銃声を聞いてから、山のほうへ車を走らせたところ、男性の遺体を運んできた警官から「肝臓と腎臓を取れ」と命令されました。

 

トフティさんは男性に触れて、かすかな脈があるのに気づきましたが、呆然となって、ただ命令を実行するしかありませんでした。しかしメスを入れると、胸元がけいれんして、収縮を始めます。臓器を取ってから縫合する時でさえ、トフティさんは男性がまだ生きていると感じました。

 

また記事では、中共は死刑囚の臓器の利用を認めたものの、ガットマン氏の新書「大虐殺」によれば、移植用の臓器は死刑囚からだけでなく、良心の囚人、特に法輪功学習者から奪っていると述べています。

 

中国問題評論家 李善鑒さん

「当局はずっと死刑囚の臓器利用を否定してきましたが、3年前から認め始めました。良心の囚人ではなく、死刑囚が対象なら、人々に受け入れられると思ったのでしょう」

 

ガットマン氏の推計では、すでに少なくとも6万4000人の法輪功学習者が臓器狩りに遭っています。ガットマン氏は著書の中で、ある外科医の告白を載せました。

 

それによると、瀋陽市蘇家屯の病院の地下深くには、特殊な「患者」がいるそうです。病院は、ある者の電話を受けると、地下深い所で手術を準備します。患者には『少量の麻酔薬』を打ってから、幾人かの医師が順番に腎臓や皮膚組織、角膜とほかの臓器を摘出しますが、生きながら臓器を奪われた患者は、焼却炉に投げ入れられるそうです。

 

8月10日、大陸の「新京報」は、江西省南昌市の裁判所が7月、腎臓の違法売買事件を審理し、臓器売買の闇ルートを明かしたと伝えました。報道によると、江西省・広東省にまたがる巨大な組織が腎臓の密売を行っていました。ネットで臓器提供者の募集、患者と提供者とのマッチング、腎臓摘出から輸送、移植まで、わずか5か月の間に提供者は40人、売った腎臓は23個に達し、組織は154万8000元の利益を得ていました。

 

これについて李善鑒さんは、中共は、この報道を利用して虚像を作ろうとしていると指摘しました。

 

中国問題評論家 李善鑒さん

「臓器狩りは犯罪組織の仕業だという虚像を作るのが狙いです。この事件は確かに存在するが、政府の行為ではなく、少数の者の犯罪であると思わせたいのです」

 

中共の狙いについて時事評論家の藍述さんは、事件の報道によって、臓器狩りを批判する国際社会の圧力を弱めるためだと言います。

 

時事評論家 藍述さん

「中国の臓器は豊富すぎます。中国には十数年前から、大規模な臓器マーケットが存在するのです。中国へ行くと1か月以内に臓器移植を3~4回受けられます。1回目でダメなら、別の臓器を移植し直します。マフィアの闇市場だけでは説明できません。国家犯罪のはずです」

 

当局も国際社会がこの報道に惑わされないことを分かっているので、当局の狙いは中国人をだますことだろうと藍述さんは述べました。

 

また、この「新京報」の記事は、関与していた病院として、江西省の武装警察医院と広州軍区総医院を名指ししました。この闇取引の利益チェーンの頂点には病院と医薬品企業があり、両者は結託し、大部分の利益を得ています。

 

アメリカ「大紀元」のコラムニスト、趙邇珺(ちょう じくん)さんは、臓器狩りには徐才厚と周永康が関わっていることに触れました。さらに、官製メディアが最近、臓器売買の事件を報道したのは、徐才厚と周永康の人道に対する罪を公表したら、民衆がどんな反応するのか試してみたのだろうと分析しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/08/12/a1129726.html(中国語)

(翻訳/河合 ナレーター/水田 映像編集/李)

 

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